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氏名: 英名

平岡英子(ひらおか えいこ)
エイコ ストレーダー

所属

マサチューセッツ大学アマースト校
大学院社会行動学科
社会学博士課程

専攻

貧困、賃金格差、ジェンダー、福祉国家論、社会統計学

研究領域

貧困と賃金格差に関する問題を中心に研究を進めています。具体的にはジェンダーが人種・民族、 階層、国籍といった軸と交差するなかで社会的そして文化的に格差というものを構築しているとの視座から社会統計学を用いて分析しています。インターセクショナリティという概念は私の研究や教育においてとても重要な視点であり、多層的に格差を軽減あるいは悪化させる要素を分析する上で有用性の高いアプローチだと私は考えています。


インターセクショナリティとは?

日本ではまだあまり馴染みのない思考の形式ですが、欧米、特にアメリカ合衆国を拠点として活動している社会学者の間では半世紀以上もの歴史のある論理形式なのです。

男女共同参画にかかわる研究をしていく上で性別という概念そのものの安定性を問題視、もしくは議論する事で生まれた思考形式で、「男」と「女」という対立的な格差要因以外にどのような社会的要素が男女差別もしくは賃金格差に影響を及ぼしているかを論じる上で、欠くことのできない論理形式だと私は思っております。

たとえば、「働く女性」という定義での研究をする上で「日本における女性労働」と「アメリカにおける女性労働」という問題提起は、性差別の問題だけにとどまらず労働条件や職場環境の違いを男女格差が生じる原因の一部としてとりあげることができます。同様に、「結婚と女性労働」や「出産と就労継続」という問題提起は「働く女性」という社会的要素を一律には扱えないことを示します。このように、さまざまな社会的もしくは文化的に構築された格差要因がどのように交差していて如何に貧困や賃金格差に同時的に影響を与えるのかを問題視する事で、二項対立論の誤謬をあらためて認識する事ができます。